ミモザの森のチェシャ猫館
好きなこと好きなだけミモザ☆の日々の想いを綴ります    

その③~「イヌの日」

中津と母親に関わる人たちは結構楽しげに遊んでいていい人そうだがそれぞれ悪を抱いていてね、結局悪いヤツラなんです。
現実の世界の人間はみんなクソです。特に中津は!

それでもやはりこの母子関係が一番哀しくも切なく腹立たしかった。
出入りする男達と関係し続ける母親。でも彼女の言葉が胸を突きます。
それは「自分を嫌いでいるためだ」と。
「息子が何をしてもそれは自分が悪いからだと思うために」
なんて哀しい愛でしょう。17年の長きにわたって犯している残酷な罪を知っていて密かな共犯者となっていることを暗示します。
私はかつての女子高生コンクリート詰め殺人事件を思い出しました。

そして小さな一穴から次々に秘密を知る人々・・・それらを母親はすべて抹殺しようと防空壕の中で襲い掛かるんですよ。
愛する息子のために冷ややかに、狂気をはらんで。
そんな盲目的な母親の愛を逆手に母親と関係する警官と結託して母親を監禁の犯人に仕立てようとする中津。吐き気がしました。
んで、このシーンがすごくいい!
罪をかぶることを承知した母親が息子に
「私を好きだといって・・・」
と懇願するんです。それまでにこの母親の哀しい愛を感じていた私の胸は一気に崩壊してしまいました。(T0T)
一瞬動揺する中津。
見詰め合うふたりの間にもつれた糸が瞬間解けたような感情が漂ったような気がして・・・
戸惑いのような沈黙の後で中津が一言
「・・・好きだよ」
もうね、ここの中津役の伊達 暁さんの言い方が最高にいいんですよぉ~~~~~^^
そして一瞬優しい普通の息子に戻ったようで、このまま改心して自首か・・・と思わせてころっともとの冷酷さを見せる。
言葉は悪いけど「このクソ息子、コロセ(;^^A)」って思っちゃいましたよ!ほんと。

自分の好きだった女の子を監禁したのが始まりなのだけど、彼女が意味もしらないままに性を知ったとき中津が「やっぱり女は女なんだ」と捨てるようにいったときに母親との確執が浮かび上がり、好きな子を清らかで純粋なままにおきたかったからだったのかと思い当たるのです。
それは逆にいえば母親への想いでもあるわけですよね。

子供たちに関わる仕事でいろんな親子関係を見てきているんですけど年々これでいいのかと思わせることが多くなっていくんです。
この舞台を観て、ますます親も子も愛し合っているのにちがってるよ・・・と、どこかねじれた関係になりつつある危機感に苛む私です。
書きたいことはたくさんあるんですけど、母子関係に一番惹かれたので
焦点を絞りました。
どの役者さんもそれぞれの人物を探り、しっかり創りあげてみせてくださった。
中でも八嶋智人さん中山祐一朗さんが印象に残っています。
特に八嶋さんはさすがです。間がいいですよね~。声も演技も大きくて動きが冴えていて出てこられると舞台に張りと活気が生まれます。
感情の載せ方が巧いので良く伝わってくる。
ちょっとチャップリンみたいだなぁと感じた次第です。
再演にこれを選ばれたのが何となくわかる舞台でした。
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Comment

遅くなりましたが
阿佐ヶ谷スパイダース「イヌの日」の感想ブログを集めた記事を作りましたので、リンクとトラックバックをさせていただきました。
いくつか感想が集まっているので、もしよろしければお立ち寄りくださいね!
2007.01.08 22:49 | URL | トム(snail-house) #3gU.127g [edit]
.>トムさん
いつもありがとうございます。またうかがいますね。
2007.01.09 00:50 | URL | ミモザ☆ #- [edit]
は~い
こちらこそいつもありがとうございます!
また遊びに来てくださいね~!
2007.01.11 09:48 | URL | トム(snail-house) #3gU.127g [edit]

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★阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS「イヌの日」(2006/12/23-24)
広島の観劇ブログのリンク集です。(~ひとこと感想から辛口批評まで~)この記事では[アステールプラザ芸術劇場シリーズ]阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS「イヌの日」(2006年12月23-24日@アステールプラザ 中ホール)について書かれたブログを集めました。(基本的に、トラ
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